「下方への局面変化」から「悪化」に下方修正

 内閣府が5月13日発表した3月の景気動向指数(CI、速報値)からみた国内景気の基調判断は6年2カ月ぶりに「悪化」となった。これまでの「下方への局面変化」から引き下げた。

 基調判断は事前に決められた基準にもとづき機械的に導き出すが、「悪化」という表現は景気動向指数の定義上は、景気が後退局面にある可能性が高いことを示す。政府としての正式な景気判断は、今月下旬に公表される5月の月例経済報告で示す。

 景気動向指数のうち、景気の現状を示す一致指数(2015年=100)は99.6と、前月から0.9ポイント低下した。速報段階で算出のもととなる7指標の中で、5指標が悪化要因となった。中国経済の減速などが輸出の鈍化につながり、半導体製造装置や自動車関連の生産・出荷に響いた。

 基調判断は、景気拡大の動きが足踏み状態になっている可能性が高いことを示す「足踏みを示している」が続いた後、今年1月には数カ月前に景気後退入りした可能性が高いことを示す「下方への局面変化」に引き下げられ、2月には据え置きとなっていた。

 内閣府が指数に基づく機械的な景気判断を示すようになった08年4月以降、「悪化」と判断したのは、08年6月~09年4月の11カ月間と、12年10月~13年1月までの4カ月間の2回。

 内閣府が同日発表した数カ月先の景気の動きを示すとされる先行指数は前月比0.8ポイント低下の96.3と2カ月ぶりに下落した。