傘下に収めた企業の再建に手間取る

 RIZAPグループが15日発表した2019年3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が193億円の赤字(前期は90億円の黒字)だった。昨年11月時点で見込んでいた70億円の赤字から大幅に膨らんだ。積極的なM&A(企業の合併・買収)で抱えた不採算子会社の構造改革費用がかさんだ

 売上高は過去最高となる前期比82.3%増の2225億円。本業の個人向けジムは堅調だった。本業のもうけを示す営業損益は93億円の赤字(前期は117億円の黒字)に転落した。

 同社は業績が悪化した企業を積極的に買収して子会社化し、急速に規模を拡大してきた。しかし、傘下に収めた企業の再建に手間取り、業績が低迷。不採算事業の売却や不採算店の閉鎖などに必要な費用が増えた。

 決算書類には企業の存続に疑念を抱かせる状況を示す「継続企業の前提に関する重要事象」が記載された。

 20年3月期の業績予想は、売上高が前期比1.1%増の2250億円、最終損益は5億円の黒字を見込む。

 同社は同日、資金が必要になる事態に備えて、取引銀行3行との間で計70億円の融資枠(コミットメントライン)契約を結んだと発表した。

 アパレル大手のレナウンが倒産した。同社は2020年5月15日、東京地方裁判所より民事再生手続き開始決定および管理命令を受けたと発表した。負債総額は3月31日現在で138億7900万円。今後はスポンサーを探し、事業の維持・再生に取り組む考えだ。厳しいのはレナウンだけではない。百貨店向けアパレルはどこも厳しく、オンワードホールディングスは20年2月期に国内外で約700店を閉店したが、21年2月期も約700店規模を閉店する方針だ。  icon-arrow-circle-right チャンネル登録はこちら