上場継続の合理性低下

 ステーキ店「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは6月14日、米新興株式市場ナスダックの上場廃止を申請すると発表した。9月までに手続きが完了する見通し。米国での知名度向上などを狙い、昨年9月に日本外食チェーンとして初めて同取引所に上場していた。

 「いきなり!ステーキ」は日本で急成長し、2017年2月にニューヨーク市内に海外1号店を出店。一時は11店舗まで拡大したが、消費者からの支持を十分獲得しきれなかった。今年2月には、ニューヨーク市内にあった11店のうち7店を閉鎖し、残る4店のうち2店を別ブランドのステーキ店「ペッパーランチ」に転換すると発表していた。

 米国事業の苦戦が続くなか、「上場継続の合理性が低下した」と判断した。東京証券取引所第1部の上場は維持する。

 ペッパーフードサービスの18年12月期連結決算は、米国事業の不振から25億円の特別損失を計上したのが響き、8年ぶりの最終赤字に転落した。

 くら寿司の客離れが深刻だ。2019年10月期の既存店客数は前期比6.3%減と大きく落ち込んだ。19年2月に世間を騒がせた「バイトテロ」が影響し、スシローなど競合に顧客が流出したとみられる。19年10月期連結業績もかんばしくなく、純利益は前期比27%減の37億円と大きく落ち込んだ。売上高は3%増の1361億円にとどまった。こうしたくら寿司の苦境について解説した。  icon-arrow-circle-right チャンネル登録はこちら