手を握れず

 回転ずし最大手のスシローグローバルホールディングス(HD)は6月18日、業界5位の元気寿司との経営統合に向けた協議を中止したと発表した。元気寿司の親会社でコメ卸の神明HDがスシロー株の大半を売却する形で資本提携を解消する。

 経営統合の破談の理由について両社は「国内市場における将来的なブランド戦略と、アジア地域における店舗展開方式の違いが明確になった」と説明している。

 これについて6月18日付読売新聞オンラインは〈国内でスシローは回転レーンを備えた店舗が主流だが、元気寿司は注文に応じて商品を提供する業態に力を入れている。海外出店ではスシローは直営、元気寿司はフランチャイズ(FC)を主張するなど、意見に隔たりがあったという〉と報じている。

 経営統合は規模拡大による食材の調達力強化や海外での共同展開などを狙いとしていた。統合に向けた資本業務提携は、2017年9月に発表された。統合が実現すれば、18年度の売上高で計2169億円となり、2位のくら寿司(1324億円)を引き離す巨大連合が誕生するはずだった。

 神明は元気寿司とスシローの統合を実現してコメ流通の国内シェア拡大などをもくろんでいたが、思惑が外れた格好だ。13年には元気寿司と「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトとの統合を目指したが、外食大手のコロワイドがカッパ買収に乗り出し、頓挫した経緯がある。

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