両社の企業価値向上を目指す

 外食大手のコロワイドは10月1日、定食店「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングス(HD)に出資したと発表した。発行済み株式の18.67%(議決権ベース)を同日に創業家から約30億円で取得し、筆頭株主になった。今後は大戸屋HDとの友好的協議を通じて両社の企業価値向上を目指す。

 コロワイドは大戸屋HD創業者の故三森久実氏の妻美枝子氏と長男智仁氏から、ほぼ全ての保有株式を取得した。

 コロワイドはこれまで焼き肉店「牛角」、回転すし店「かっぱ寿司」、ハンバーガー店「フレッシュネスバーガー」などの運営会社を買収して規模を拡大してきた。一方、大戸屋HDは足元で既存店売上高が前年割れを続けるなど苦戦をしている。

 定食店「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングスが岐路に立たされている。同社は5月25日、2020年3月期連結決算の最終損益が11億円の赤字(前期は5500万円の黒字)に転落したと発表した。合わせて、今期(21年3月期)中に12店を閉鎖することも発表している。業績が厳しい状況にあるが一方で、焼肉店「牛角」などを展開するコロワイドが大戸屋の乗っ取りを画策している。大戸屋は業績の回復と乗っ取りの阻止という2つの対応に迫られている。  icon-arrow-circle-right チャンネル登録はこちら