8年ぶりに会長に復帰

 居酒屋大手のワタミは10月1日、創業者である渡辺美樹取締役が8年ぶりに代表取締役会長に復帰する人事を実施した。最高経営責任者(CEO)も兼務する。社長は清水邦晃氏が続投し、新たに最高執行責任者(COO)を兼ねる。

 渡辺氏は1984年にワタミの前身を創業した。2009年から代表取締役会長に就き、11年の東京都知事選に出馬するため退任。落選後の12年には常勤の取締役として復帰したが、参院選に立候補するため13年に退いた。参院議員の任期を終え、19年7月に取締役に就き経営に復帰していた。

 ワタミは、過酷な労働を強いる「ブラック企業」と批判されたこともあり、一時は営業赤字に陥るなど不振に陥ったが、祖業ブランドの「和民」を鶏料理をメインに据えた居酒屋に転換し、業績は回復基調にある。

 定食店「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングスが岐路に立たされている。同社は5月25日、2020年3月期連結決算の最終損益が11億円の赤字(前期は5500万円の黒字)に転落したと発表した。合わせて、今期(21年3月期)中に12店を閉鎖することも発表している。業績が厳しい状況にあるが一方で、焼肉店「牛角」などを展開するコロワイドが大戸屋の乗っ取りを画策している。大戸屋は業績の回復と乗っ取りの阻止という2つの対応に迫られている。  icon-arrow-circle-right チャンネル登録はこちら